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Past  (過去)

ONODERAさん

あなたの知恵は、悪知恵ですか。

Kは、優しくて正直で強い知恵者が好きです。


この人、ある町のりっぱな肩書の持ち主。

人は、この肩書に騙されやすい。

肩書に見合った人間であることを期待する。

だだし、太古の昔から賢者の統治が行われたためしがない。

したがって、今後もないそうである。

さて、庶民としてはどうするか。

ささやかな抵抗を試みることになる。

心強い味方が一人でもいれば・・・


KとJは、目だけで話ができる。

ぴったり合った、歯車のようなもの。

周囲の思惑や小細工で、微妙にずれた、ずれさせられた歯車が、どんな恐ろしい結果を招く事になるか、誰も予想がつかなかったはず。


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ここは役所のデスク、外は雪。

Kの隣には、外国人のJ。

Jには全く違和感がない。



美術館に電話がかかってきた。

”いろいろ考えて、あなたに決めました。”と担当者が言う。

”ありがとうございました。”と答えるK。

<いろいろ考えた?どういう意味だろう>

この美術館にも問題がある。

嫌いな仕事ではないが、続けてもいいことはなさそうだ。

新聞に事務員募集のチラシがはいっていた。

”ここへ履歴書出したか”と父が言う。

<おかしな事を言うな、この人ほど役所に嫌われている人間はいないのに>

Kは相手にしない。

美術館の仕事は嫌いではない。

数日後、”ここに入って、改革してくれ”としつこくまた言う。

<役所がこの人の娘を雇うはずがない>

どうせ採用になるなるはずはないと思いながら、町の教育委員会へ履歴書を持っていく。

不思議なことに、採用の連絡がきた。

<どうせ臨時だ、6か月だけだからいいか>

10月、勤務の初日事務所へ行くと、Kの隣の席に外国人が座っている。

<こんな田舎にも、外国人が来ているのか>

Kは都会で仕事をしていた。

この町の事情には、うとい。


***** つ づ く













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